香港を訪れるのは何度目でしょうか。私にとってはトランジットで寄ることが多い香港ですが、今回はなんと、2泊する機会がありました!はるか昔、初めて初めて香港を訪れた時に、建築現場で見られる、竹で組まれた足場にものすごく驚いたのを覚えています。道端にATMがあって、いつでもお金を引き出せる事もとても新鮮に感じました。
1842年、アヘン戦争の講和条約により、当時の清朝からイギリスへ割譲された香港。中国とイギリスの間で揺れ、常に微妙な立ち位置にあった香港からは、たくましさと強いエネルギーを感じます。1997年に中国へ返還された後でも、そのエネルギッシュな空気感は変わりません。4月の香港は、既に夏!大量の汗をかきながら、中環(セントラル)の急な坂を一歩一歩、ひたすら登り、たどり着いたのが、お世話になるErolさんのお宅です。Airbnbから予約をお願いしました!香港のホテルは値段が高く、そして部屋もあまり広くないのですが、彼の自宅は十分な広さがあります。
間借りなので、リビングドアの向こうのキッチンの、更にその向こうにはErolさんとガールフレンドのお部屋がありますが、とても親切な二人だったので、何だかホームステイしているように快適&楽しく過ごせました♪ 滞在中は、この可愛らしいリビングとベッドルームを自由に使わせていただきました〜!
中国本土、広州の南沙(Nansha、ナンシャ)から友達のJessicaが遊びにきてくれました!香港や、深圳、広州、マカオ等、その辺り一帯は珠江デルタと呼ばれ、近年、人口増加が激しい巨大都市圏です。
南沙の港から香港の九龍半島側にある、China Ferry Terminalまでは、フェリーが運行しており、約1時間半の距離です。日本から広州へのダイレクトフライトはもちろんありますが、今後、香港経由、フェリーで広州へ渡るルートも良いかもしれません!
さて、今回、前から気になっていた、ランタオ島の西端にある、大澳(Tai O、タイオー)という漁村へ行ってみました。香港島からだと、セントラルピアからランタオ島の東の港、梅窩(Mui Wo、ムイウォ)の港を目指します。スピードボートで30分、フェリーなら1時間で梅窩に到着です。港から更にバスで約45分ほど揺られ、終点の大澳を目指します。ゴールは遠い!
やっと大澳に着き、バスから降りたと思ったらすぐに、ピンクドルフィンウォッチングボートの兄さんが客引きにやって来ました。少し沖に出れば、野生のピンク色をしたイルカが生息しているので、ラッキーならイルカが顔を出してくれます。私はバッチリ見ることができました!このボートは、イルカは二の次で、河口の両岸に並ぶ高床式の住宅を水上から見れるのでオススメです。この風景が見たかったんだヨ〜!! 家の前にはボートが停泊していて、京都の伊根の舟屋を思い出します。
実は香港って、その昔はひなびた漁村だったそうなんです。だから、船の上で一生を送る、水上生活者が多かったんですね。ここ大澳では、昔の風景がそのまま残っているかのよう。あまり上手く撮れませんでしたが、動画でどうぞ^^
ボートから降りたら、乾き物ストリートをぶらつきます。永安街(Wing On Street、ウィンオンストリート)という、海産物の干物がずらっと並んでいる通りです。
見たこともない、巨大なイカが!!Jessica の調べたところによれば、この巨大イカをすり身にして作った魚蛋(つみれ団子)が大澳の3大名物だと言うので、食べてみると、まろやかな味がしてとっても美味しかった〜!魚まるごと1匹が干物になっていたり、アワビや、原型はなんだかよくわからない魚の一部が干物になって並んでいます。
日本海産?ということでしょうかね?このヒラヒラした干物をよく見かけました!時間があまりなかったので、バスの時間に合わせて散策を切り上げることに。ランチは、適当に入ったお店でインスタントのワンタン麺と手羽先をオーダー。手羽先もラーメンに入れてしまえ!ジャンクな感じがしますが、なぜかとても美味しかったし、お店はお客さんで混んでいました〜!
ザ・香港的な風景を楽しみながら再びボートで戻ります。あともうひとつ、今回ぜひ行ってみたかったのが、鰂魚涌(Quarry Bay、クオーリーベイ)にある、カオティックなマンション。なぜか惹きつけられて止まない、伝説の九龍城ファンとしては、見に行かずにはいられない佇まいでした!!
Yick Cheong Buildingという、ちゃんと人が住んでいるマンションです。人の家の敷地に入って行って写真を撮るのも恥ずかしいと思いつつ到着すると、ポーズを撮って写真を撮りまくる若者達だらけ!
いつもは九龍島側に滞在するのですが、今回は香港側に滞在したことで、新たな香港の楽しみ方を発見した気分です!フットワークも軽くなりました!また気軽に香港を訪れたいと思います!
<MAP>
<TRAVEL MEMO-1>
大澳へのアクセスは私の調べた限りでは3つ。
①香港島から:セントラルピアからスピードボートかフェリーで梅窩港へ30分〜1時間。港に着いたらバスで45分。
②九龍島から:MTR東涌線の終点、東涌(Tung Chung、トンチョン)駅からバスで1時間。
③それか、大澳の港に直接行ける、屯門(Tuen Mun、ツェンムン)~東涌~沙螺湾(Sha Lo Wan、シャーローワン)~大澳というルートのボートも運行している模様。(本数少ない!)
広州、南沙を結ぶフェリー会社。
<TRAVEL MEMO-2>
私のお気に入り映画の1つ、Infernal Affairs (インファナルアフェア)は3部作なんだけど、やっぱり1作目が一番好き!香港ノワールの世界をお楽しみくださいませ〜。漢字で書くタイトルは、「無間道」です。ハードボイルドな感じが伝わってきますね〜。
因みに、ハリウッドでリメイクされました。ギャング映画が得意なイメージの、フランシスコフォードコッポラ監督が、Departed (デパーテッド)というタイトルで撮っています。レオナルドディカプリオとマットデイモンが主演なのですが、やっぱりハリウッド映画ねぇ〜という結末でした。見比べてみるものいいかもしれませんね!