“マラッカ”という響きに、いつからか憧れのような気持ちを抱いていました。学校で歴史の教科書にその名前を見つけた時からか、沢木耕太郎の「深夜特急」を読んでからなのか、忘れてしまいましたが、いつの日か行ってみたいと思う気持ちが強くなりました。
クアラルンプールからバスで約2時間で行けるので、日帰りで行くことも可能ですが、私は週末のナイトマーケットを十分に楽しみたかったので、宿泊する事にしました。
マラッカはかつて東西貿易の中継点として栄えていましたが、その後ポルトガル〜オランダ〜イギリス〜そして日本から植民地支配を受けました。
これらの国々の文化と地元マレーの文化がミックスし、年月をかけて、その美しい街並みと、独特な文化を形成するに至りました。2008年より、UNESCO世界文化遺産として登録されています。
マラッカでの宿はヘリテージホテルとして有名な、Hotel Puriです。外観もインテリアもとても可愛らしく、居心地の良いホテルでしたが、外はもの凄く暑く、一度外出すると、シャワーは必須です。
スタンダードルームに宿泊しましたが、エアコンの効きがあまり良くなく、部屋も狭かったので少々大変でした。
マラッカではプラナカン文化という独特の文化が形成されました。プラナカンとは15世紀に中国からマレー半島に移住してきた人たちを指しますが、その多くは現地のマレー系の女性たちと結婚しました。
男性は“ババ”、女性は“ニョニャ”と呼ばれ、彼らの作るプラナカン料理は、またの名をニョニャ料理と呼ばれ、長くこの地で親しまれてきました。
マラッカではレース生地に繊細な刺繍が施された美しいシャツが売られていますが、これはニョニャ・クバヤと呼ばれる女性用の細身のシャツです。プラナカンの色使いは薄いブルーやピンク、エメラルドグリーンなど、とても可愛らしいのです。
マラッカのチキンライスは、ライスがボール状になっています。チャールズチャム (Charles Cham)さんのオラウンターンハウス(Orangutan House)で、思わず “I LOVE CHICKEN RICE” とかいてあるT-shirt を買ってしまいました!
オラウンターンハウスはマラッカで有名なアーティスト、チャールズチャムさんのアトリエ兼ショップです。お店の外観もとっても可愛いですが、彼の作品は人柄が現われているのか、とても優しい雰囲気を醸し出しています。T-shirtはマラッカでしか買えないようなので、マラッカ土産に良いですね!
昼下がり、お爺ちゃん達は何をしているのでしょう。
マラッカの住民達が、中国から渡ってきた事がわかる建物がたくさんあります。
バブーンハウス(BABOON HOUSE)というカフェでお茶をしました。ものすごく暑いマラッカで、ほっとひと息つける空間です。こんなアートなお店もあります。夜になり、ジョンカーストリート(Jonker Street)にナイトマーケットが出現しました。旧市街(チャイナタウン)にあるジャラン・ハン・ジェバット(Jalan Hang Jebat)という通りは古くからジョンカーストリートの愛称で知られています。
ナイトマーケットは日本のお祭りの夜店と同じだと思います。日本では決まった日にしかお祭りへ行けませんが、ここ東南アジアでは毎晩、色々な場所でナイトマーケットが楽しめます。これが、私が東南アジアが大好きな理由のひとつです。夜ごはんは、BULLDOG CAFEへニョニャ料理を食べに行きました。初ニョニャ料理です!マレーの料理と中華が、うまい具合にミックスされて生まれた料理で、イスラム教では禁止されている、豚肉が使われています。翌日は朝からアンティークマーケットが開かれていました。マラッカへ行くにあたり、マラッカ在住十数年の日本人、Tony 寛斎さんには大変お世話になりました!マラッカと言えばTonyさんです。
Tonyさんが運営されていらっしゃるTony’s Net は貴重な情報が盛りだくさんのマラッカ情報サイトです。マラッカへ行くならTonys Net で情報収集する事を強くお勧めします!
宿泊:Hotel Puri Melaka