1986年に、わずか6つの部屋からスタートした二期倶楽部は、那須の広大な自然の中に佇む、自然との調和が美しい宿です。
宿泊施設は、にき倶楽部1986(本館)と、2003年にオープンした、コンラン&パートナーズ設計のNIKI CLUB & SPA(東館)の2つの宿泊棟から成っています。
そのほか、敷地内には、レストラン、ライブラリー、スパ、大浴場、露天風呂、テニスコート、ツリーハウス、キッチンガーデン、そしてアートビオトープなど、様々な施設が点在します。
チェックインの際に、敷地内の地図をいただいたので、地図を片手に散歩してみました。 お部屋は、本館のスタンダードタイプ。スタンダードのカテゴリーの中でも、お部屋によって造りが違うのですが、私たちは、リビングがついたタイプに宿泊しました。森の中へ分け入ってゆきます。この4万2千坪の森の中に二期倶楽部の世界があります。段々と暗くなっていき、月が顔を出しました。静けさの中に身を置くと、草木や土の良い香りがしてきて、自分も自然の一部になります。 森の中にある、東館です。柔らかなオレンジ色の光が、居心地の良い雰囲気を醸し出しています。本館のライブラリーには、創業者の北山ひとみさんのセンスを伺える本が揃っています。
その人の本のコレクションを見ると、その人がどんな人物なのかを、垣間見ることができます。 翌朝、朝風呂へ入りに、露天風呂へ。実は、温泉については全く期待していなかったのですが、良い意味で、期待を裏切られました!
他に誰もおらず、木々に囲まれた空を、見上げながらの熱い温泉は最高でした!森と一体化するように、心と体が自然とゆっくりと調和していくのが感じられます。
東館の前に広がるのは、自家菜園「キッチンガーデン」です。冬なので何も生えていませんが、夏はきっと緑がとても綺麗なのでしょう。こちらで収穫される、新鮮な無農薬野菜を使った「にき料理」が二期倶楽部の人気の一つとも言えます。 メインダイニング、「ラ・ブリーズ」での朝食は日本一の朝食と賞賛されるほどです。和食か洋食を選べますが、その日の朝、摘み取られた野菜、フレッシュジュース、牛乳、そして卵、など、一つ一つの食材全てに、それぞれの生産者が丹精込めて作ったであろう、クオリティの高さを感じました。和食をチョイス♪サラダやフルーツと共に。新鮮な卵が、お米の上に積まれています。黄身の色は、オレンジと言っても良いくらい!濃ゆ〜いお味。本館のフロント脇にあるバーです。レーザーディスクのコレクションを見ると、80年代、昭和な時代から開業しているんだなぁと、実感します。二期倶楽部では、シンプルさの中に、本当の贅沢を見つける事ができます。
良質なものは、何も加える必要が無いのでシンプルなのです。厳選された、質の良いものだけを提供する、そんな宿です。
シンプルなものに囲まれて、自分自身も余計なものから解き放れ、自由な気分で過ごすひとときは、自分へのご褒美にぴったりかもしれません。近所には、ベーグルクーボー(Bagel que-veau)というお店がありますが、有名なお店のよう。確かに、モチっとしたベーグルには、作り手の愛情を感じます。
地元のパスタ屋さん、クーシは、ボリュームたっぷりで120%の満足感。
トマト、クリーム、和風、ガーリック、と4種類のソースをベースに、なんと、35種類のパスタを楽しめます。
那須は私にとって、あまり馴染みのない場所でしたが、東京から新幹線でたったの1時間半で行くことができるので、更に開拓したいと思います!
<HOTEL>
二期倶楽部
*POINT* 都内のラグジュアリーホテルに、ステイしたような感覚もありつつ、普通のラグジュアリーホテルとは、一線を画す存在という事を実感。2017年8月31日に30年の歴史の幕を閉じました。残念〜!!
<MAP>